特徴 |
大きさ55~60mm。この写真を見て名前がパッとでる人はすごい!多くの人がジャコウアゲハ、またはクロアゲハと答えるのではないだろうか。この生物は名前のとおり「モドキ」なのであり、ガのなかまなのである。よくここまで似せることができたと感心してしまう。よく見ると、毛がはえたような触角をしており、ガのなかまであることに気づく。また、この写真からはわかりにくいが、体全体の大きさが本物のジャコウアゲハよりだいぶ小さい。現地では、この大きさから簡単に判別することが出来る。 |
食べ物 |
幼虫は、ミズキ科のヤマボウシの葉を食べる。成虫はうずまきストロー状の口が退化し何も食べない。 |
見つけた時の様子 |
林縁(林のはしっこ)のクズやイタドリなどの草が覆い茂った、やや湿った暗いところに、ガ特有の羽根を開いて止まるスタイルでいた。 ところで、アゲハモドキはなぜ、違う科のジャコウアゲハに似せたかったのか? ジャコウアゲハは、毒成分のあるウマノスズクサの葉を食べることによって体に毒素をたくわえ、鳥から身を守るという習性がある。毒のないアゲハモドキは似せることによって、自分の身を守っているのだ。 |
似ているもの |
ジャコウアゲハ、クロアゲハ |