核心地域 ~3,000m級の山々の山岳景観、原生的な自然環境、貴重な動植物の生息地~
南アルプスは、3,000m級の山々が連なる重量感あふれる山岳景観を形成し、海底からの隆起により形成されたその地形・地質は、日本列島の誕生に関わる重要な遺産となっています。また、豊かな降水量と複雑な気象条件により多様な生物相が形成されています。キタダケソウを始めとした貴重な高山植物の宝庫であるとともに、ハイマツ群落や特別天然記念物のライチョウの生息地として、世界の南限に位置します。
希少動物
南アルプスには、飛翔能力の高い鳥類を除いて、固有種や固有亜種として特化している種が見られます。これは、大陸と陸続きであった時代にわたってきた動物が、日本列島として孤立する地史において、種レベルまで分化していった過程を表しています。また、ライチョウなどでは、世界の南限となる生息場所となっています。